ウブドから車で約10分の場所にある【ゴア・ガジャ~象の洞窟】。バリ島には象が生息しておらず、その言葉が「大きいもの」も意味することから、「大きな洞窟」とも名づけられたと言われています。バリ島の中で、歴史的な謎が今でも多い遺跡です。
ゴア・ガジャは1923年にヨーロッパ人によって発見されましたが、造られたのは11世紀ごろだと言われています。発見されて時が経ちますが、まだまだ謎がたくさんあり、いまだに解明されていません。それで、歴史的な謎も多い遺跡としても知られています。
まず駐車場を下ると見えるのが「沐浴場」です。当初埋もれていた沐浴場は、遺跡が発見された後の1954年に発見されました。バリ島の戦後最大の遺跡だと言われていて、6体の大きな女神像が壁に彫り込まれています。
さらに先に行くと見えてくるのが、「ゴア・ガジャ」の洞窟です。特徴的なのが、洞窟の入り口に彫り込まれた大きな顔です。発見当時はほとんど崩れ落ちており、残った部分だけで判別すると、「魔女のランダ」や「ボマ」ではないかと考えられていました。その大きな顔の口の部分から洞窟内部へ入ることができます。
洞窟の奥では、左右に長く延びる道があり、全体的にシンプルな造りになっています。また、洞窟の両端にはバリ島の神を表す像と祭壇が設置されています。洞窟の壁には、15の穴が掘られており、昔僧侶たちが瞑想したり、眠っていたりしていたと言われています。バリの歴史的にも不思議なスポットのひとつとなっています。