バリ島の中でブサキ寺院についで2番目に大きく、美しい庭園を持つ寺院「タマン・アユン寺院」。クタやウブドから約一時間、バリ島中部ムングウィにあります。ほぼ正方形の敷地のまわりを堀に囲われていて、釣りをしているバリのお父さんたちも見かけることができます。17世紀のムングウィ王国により、国を守る鎮護寺として建てられたのが、タマン・アユン寺院です。ムングウィ村の人々の、憩いの場、祈りの場として親しまれている場所でもあります。
大きな石の割れ門を通って入ると、祭礼の時の生贄として闘鶏(タジェン)が行なわれる闘技場があります。さらに美しい庭園を見ながら歩いていくと、祭壇や本殿を見ることができます。中には入れませんが、本殿のまわりには遊歩道があり外側から見学することができます。
多くの観光客の目を引くのが、見上げるほどの高さの“クルクル”と呼ばれる鐘楼です。日本の寺とは違い、太い丸太の中をくりぬいたクルクルと呼ばれる木製の鐘がかかっています。この鐘は儀式の始まりや、村の人たちを集合させるときにコーンコーンと鳴らされます。
遊歩道の先には他にも、メルと呼ばれる「宝塔」が10基、整然と並んでいる姿を見ることができます。そこには、珍しい2重の塔もあり、多くの観光客が記念撮影をするスポットです。遊歩道の途中には休憩所もあるので、ゆっくり自分のペースでタマン・アユン寺院を見学することができます。